より質の高い内視鏡検査を
皆様へ
この度、こくぶ内科・胃腸内科では、オリンパス社の最新内視鏡システム「EVIS X1」を導入いたしました。
「EVIS X1」は、従来のシステムから大幅に進化し、より高精度な観察と診断を可能にする最先端の内視鏡システムです。
当院では、この最新システムを導入することで、患者様へより安心・安全で質の高い内視鏡検査を提供できるよう努めてまいります。
「EVIS X1」の特長
「EVIS X1」は、従来のシステムと比較して、画質の向上、観察機能の進化、検査の効率化において大きな進歩を遂げています。 主な特徴は以下の通りです。
高画質化技術
- 5LED光源:従来のシステムよりも長寿命で、より自然な色再現を可能にします。
- 4K画質:高精細な4K画質での観察が可能になり、微小な病変の見落としを防ぎます。
画像処理機能
- TXI(Texture and Color Enhancement Imaging):
画像上のわずかな構造の変化や色調の変化を強調し、病変の視認性を向上させます。スクリーニング検査における病変の観察性能向上が期待されます。 - RDI(Red Dichromatic Imaging)
3色の狭帯域光を用いて、深部血管や出血時の血液などをより観察しやすくします。
内視鏡治療における止血処置をサポートし、術者のストレス軽減に寄与します。 - NBI(Narrow Band Imaging):
粘膜表層の血管走行や微細構造を強調し、病変の早期発見に貢献します。
がんや前がん病変の識別をサポートします。
第3世代NBIは、従来よりも映像が明るく、より遠くまで詳細に観察できます。 - BAI-MAC(Brightness Adjustment Imaging with Maintenance of Contrast):
ハレーションを起こさずに近景の明るさを維持したまま、中遠景の暗部を明るくします。
検査時の観察性能を向上させます。
観察技術
- EDOF(Extended Depth of Field):
近点と遠点の両方にピントを合わせた画像を合成し、広範囲にピントの合った画像を得られます。
検査時間の短縮と診断精度の向上に役立ちます。
Dual Focus機能との組み合わせにより、毛細血管や粘膜などの近接観察を容易にします。
検査効率の向上
- ホワイトバランスフリー:システムとスコープの組み合わせによっては、ホワイトバランスを取得する必要がなくなり、検査準備の効率化につながります。
- マイCVモード:複数の機能を一度に設定でき、検査時間の短縮に貢献します。
- 全画面レリーズ:患者情報やPIP画像などを同時に保存でき、撮影画像のレビューの効率向上が期待できます。
- スコープ取り外し:電源を落とさずにスコープを取り外すことができ、検査中や検査終了時の効率アップに貢献します。
- タッチパネル:検査中にキーボードを出し入れすることなく設定を変更できます。
当院での内視鏡検査
当院では、これらの最新機能を駆使し、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な検査を提供します。
- 鎮静剤を用いた苦痛の少ない検査:ご希望に応じて、鎮静剤を使用し、ほとんど眠った状態で検査を受けていただけます。
- 以前飲んだ腸管洗浄液(下剤)の味が合わなくて苦手と言う方には:いくつかの洗浄液の選択肢があり、患者様の状態に合わせて提案していきます。
- 土曜日も検査可能:お仕事などで平日の受診が難しい方でも、土曜日に検査を受けていただけます。
- 日帰り大腸ポリープ切除:検査中に、大腸ポリープ(将来癌になる可能性がある腺腫性ポリープ)が発見された場合、後日下剤を再び飲んで治療を行うという二度手間にならない様に、なるべくその場で切除治療することが可能です。
このような症状の方には
内視鏡検査をおすすめします
- 胃痛、みぞおちの痛み
- 吐き気
- 胸焼け
- のどのつかえ感
- 便秘や下痢を繰り返す
- 便に血が混じっている
- 慢性的な便秘
- 検診で異常を指摘された
- 腹部の張り
- 便が細くなった